ブランドヒストリー

●マドルガーダタブラス


マットハワード、ブリタニ-クインと聞いてどれだけの人がその名を知っているでしょうか?
1990年代、蛍光色の派手なジャージー素材のウェットスーツを着て、トライフィンのハイパフォーマンスタイプのロングボードに乗ることが主流であった時代、ブラックスキンのウェットに身を包み10ftの重たいシングルフィンロングボードでリンコンのダブルオーバーヘッドサイズの波をメイクしていたのがマットハワードです。


マットはUCLAに通いアートの勉強の傍ら、マリブで狂ったかの如くサーフィンをしていました。
彼の歩幅の狭い軽快なステップと、ドライブをきかせたダイナミックなターンは当時のハイパフォーマンスサーフィンとは全く別次元のスタイリッシュさがあり、ビーチにいるすべての人を魅了しました。
アレックスノストやロビンキーガルもその中の一人です。

当時のマリブでは彼のことを知らない人はいない、というほど注目を集める存在であったと同時に、お酒を飲み酔っぱらうと、夜中に他人の家のポーチからボードを持ち去り、めちゃくちゃにした後、彼らのもとへ戻すという奇行を繰り返すような危うさも持ち合わせていたのです。
まさに映画「ビッグウェンズデー」の世界を地で行く生活を送っていました。

そんな時いつもそばにいたのがブリタニ-・クインです。
ブリタニ-はグーフィースタンスのスタイリッシュなレディースサーファーで、当時の女性サーファーとしては珍しく、マット同様、ブラックスキンのウェットスーツに身を包み、重たいシングルフィンのロングボードで、マリブのレギュラーウェーブを完璧に乗りこなしていました。
誰もが見とれてしまうその姿から、”マリブのクイーン”の異名を持っていたようです。

なぜ今、シングルフィンのロングボードがこれだけ注目されているかというと、マットやブリタニ-が当時それらのボードをかっこよく乗っていたからなのです。


1998年マットとブリタニ-はあるVHSをリリースします。
それがかの有名な”The Embryo of Fine Flow”です。※日本人ロングボーダーのパイオニア的存在である、枡田拓治氏もこの作品に深くかかわっています。
ジョエルチューダー、ジミーガンボア、タイラーハジキアンなど、そうそうたる面々のライディングが記録された作品です。
その中でもひときわ軽快で、スムーズ、そして優雅なフローを見せていたのがマットとブリタニ-です。
このVHSを見て衝撃を受けたサーファーは多いと思います。
彼らのライディングはもちろんのことですが、一つのサーフムービーとして見たときに、当時リリースされていたサーフムービーとは全く異なるスタイルに仕上がっていたからです。
当時はBGMにパンクロックを使用し、ショートボードやハイパフォーマンス系のボードのマニューバーにフォーカスしたものがほとんどで、彼らの作品のようにBGMにジャズを使用し、ペンで1コマ1コマ描いたアニメーションを用いて、サイケデリックなトーンで全体を編集した作品は他にありませんでした。 
この作品をきっかけにシングルフィンロングボードのリバイバルが一気に加速したのです。


現在彼らはメキシコのバハカリフォルニアに位置するスコーピオンベイで暮らし、自らの手でボードを作っているのです。

ボードのシェイプはブリタニ-が担当しています。
どのボードにも色鮮やかなヴィンテージのファブリックがラミネートされ、デカールはすべてマットによる手書きの物を使用し、1本1本時間をかけ彼らの思いが込められています。

現在のインターネット社会では、たくさんの情報や写真があふれかえっており、やり方次第では誰でも簡単に自らのことを”レジェンド”として作り上げてしまうことが可能です。

ただ真実を知る人はみな口をそろえて言います。 彼らこそが”REAL SURFER”だと。

天才サーフアーティスト、マテオ&ブリタニーによる芸術的な唯一無二のサーフボードのラインナップ
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